ビズパワーズ柳瀬智雄のコラム最適な社内研修カリキュラムの企画設計:社内研修を成功させるための5つの着眼点(5/6)
2019年05月07日

カリキュラムの企画設計は、基本的に講師の仕事になりますが、全てをお任せする「丸投げ」はよくありません。どんなに素晴らしい講師の人気のカリキュラムだったとしても、そのままでは自社の研修として最適とは限りません。重要なことは、研修の目的(ゴール)を達成するために、受講者にとって最適なカリキュラムかどうかということです。
理想は担当者と講師が事前打合せの場を持ち、担当者から
- 解決したい課題と研修の目的
- 研修終了時のゴール(期待する効果)
- 受講対象者とテーマに関する現状レベル
- その講師を選んだ理由(講師のどのような点に期待しているか)
等の情報を伝えた上で、講師からどのような研修が効果的かの提案を受けてください。
その上で、細かな調整(すり合わせ)を行うのが理想です。この際には講師にドンドン質問してください。この質問は講師の技量を見極めるために行うものです。突っ込んだ質問にスムーズに答えられれば良い講師です。
その話の中から研修で話してほしいものがあれば盛り込んでいきましょう。カリキュラムはこのような対話を重ねながら作り込んでいただきたいと思います。講師はみなさんが思いもつかないようなカリキュラムや解決策を持っている可能性があります。「〇〇の話をしてください」と内容を指示するよりも、このように解決したい課題を伝えるのが良いと思います。
最近の研修はワーク中心のものが増えています。学校教育でもアクティブラーニングが推奨されており、教育の大きな流れだと思います。私自身、集合研修を行う意義は参加者間のコミュニケーションとそこから生まれる様々な気づきだと考え、グループワークを多用しており、グループワークにしっかり時間を取った研修ほど高い成果を生んでいると実感しています。ぜひ効果的なワークを組み込むよう、講師と相談してください。
※この記事は、経営専門誌「企業実務 2017年12月号(発行:株式会社日本実業出版社)」に掲載いただいた記事を再編集したものです。
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