ビズパワーズ柳瀬智雄のコラム事業承継は税制面だけではダメ

2020年01月20日

事業承継、すなわち中小企業の社長交代においては、税制面などのお金の対策に意識が向きがちですが、それ以外にもとても重要な課題があります。

それは、後継者となる次期社長の経営者としてのスタイルと前経営者のスタイルの違いによる組織力の低下の問題です。

多くの中小企業は、経営者の強力なリーダーシップのもとに、トップダウン型のマネジメントスタイルで成長します。事業承継において、次期社長も同じリーダーシップのスタイルであれば問題は無いのですが、必ずしもそうはなりません。違うリーダーシップのスタイルを持った方が事業承継を行う場合が少なくありません。

トップダウン型の強力なリーダーシップを発揮する経営者の後、ボトムアップ型の民主的なリーダーシップスタイルを持つ経営者が承継する場合、ともすると社内の空気が緩んでしまい、組織としての機能が低下する恐れがあります。

では、事業承継した次期社長が先代社長と同じリーダーシップスタイルを持てばいいのかというと必ずしもそうではありません。やはりご自身の強みを生かしたリーダーとして経営を行うべきです。

経営者の事業承継によって、税制面以外にこのような人と組織の問題が発生します。多くの経営者は事業承継における税制面に意識が向きますが、ぜひこの点もしっかりとお考えいただきたいと思います。

弊社では、事業承継におけるこのような課題に対応する研修やワークショップを多数行っています。税制についてご相談されている税理士の先生方と協力して、円滑な事業承継のお手伝いをさせていただきます。

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