ビズパワーズ柳瀬智雄のコラム社内研修を成功させるための5つの着眼点(1/6)

2019年04月15日

この記事をお読みになっているあなたは、社内の人材育成に関わるお仕事をされている方だと思います。人材育成の重要性について申し上げるまでもないかと思いますが、はじめに一つだけ共有しておきたいことがあります。それは、企業が現状の人員で、持続的に成長し続けるためには、「人の成長」と「組織力の強化」の掛け算以外に方法はないということです。(図表1)「気合いと根性だ!」と言う方もおられるかもしれませんが、それは短期的には効果を発揮しますが、社員が疲弊したり慣れてしまい、長くは持ちません。持続的に成長を実現するには、やはりこの掛け算が必要になります。皆さんが社内研修をプロデュースする際には、必ずこの掛け算に寄与するものになっているかをしっかり考える必要があります。

研修を実施するには様々なコストが必要になります。外部講師を活用する場合の講師料や会場費、テキスト・備品代、受講者の旅費・宿泊費はわかりやすく確認できますが、企画準備に掛かる担当者の人件費、受講者の研修中の人件費、さらには受講者が研修を受講せずに通常の業務を行っていれば得られた可能性のある収益(「機会コスト」といいます)などの「見えにくいコスト」も計算に入れなければなりません。(図表2)

このように多くのコストを必要とする研修は、企業の発展のための投資であり、目的を明確にして、しっかりプロデュースすることが重要です。

私は中小企業診断士として、主に人材育成と組織力の強化を通じて、企業の成長を支援しています。その経験を踏まえ、企業の成長に寄与する「社内研修を成功させるための5つの着眼点」をわかりやすく解説します。(次回に続きます)

※この記事は、経営専門誌「企業実務 2017年12月号(発行:株式会社日本実業出版社)」に掲載いただいた記事を再編集したものです。

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