ビズパワーズ柳瀬智雄のコラム企業に「One for all, All for one」な組織を作る方法

2020年02月11日

「One for All, All for One(ワン フォー オール オール フォー ワン)」、この言葉は2019年のラグビーワールドカップを機会により有名になった言葉の1つです。私は1993年の映画「三銃士」の重要なキーワードとして記憶しています。

この言葉の意味は、「1人は全員のために、全員は1人のために」と言うふうに誤解されることが多いのですが、本来は「1人は全員のために、全員は1つの目標のために」と言う意味だそうです。

私は、ラグビーに関しては全くの素人ですが、2019年のラグビーワールドカップの試合を見て、とても感動しました。そしてラグビーが、とても組織開発的であることに気づきました。

メンバーの一人一人が、チームの目標や戦術を共有して、自分自身の役割をしっかりと理解し、状況に応じた的確なコミュニュケーションを図りながら、一丸となって取り組んでいく。多くの企業が求める「強い組織」がそこにあると感じました。

では、企業において、「One for All, All for One(ワン フォー オール オール フォー ワン)」な組織を実現するためには何が必要でしょうか。

1つ目は、ビジョンの共有です。自分たちの会社や組織が何を実現しようとしているのか。これを全員が腹落ちできている状況が必要です。どこに進もうとしているのかを共有できなければ、チームは前には進めません。

2つ目に必要なことは、メンバー一人一人が自らの役割をしっかり認識できていて、主体的に取り組む意志を持っていることです。やらされ感ではなく、自ら主体的に関わっていることが重要です。

3つ目に必要なことは、適切なコミュニケーションが取れていることです。必要な情報を伝え合い、瞬時に意思の疎通を図ることができる精度の高いコミュニケーションが必要です。

そして最後、4つ目は信頼関係です。ラグビーでは、見事なパスが観客を沸かせます。「必要なときに、そこに仲間がいる」、練習で培われた信頼関係があるから、あのようなパスができるのだと思います。仕事においても、深い信頼関係を築くことで、高度な連携が可能になります。

この4つの要素を高い次元で実現することで、企業に「One for All, All for One(ワン フォー オール オール フォー ワン)」の強い組織を実現することが可能になります。ただし、ラグビーと同様、この実現には、練習とチーム力の強化が不可欠です。トップの掛け声だけで実現するものではありません。企業における練習は「人材育成」、チーム力強化は「組織開発」にあたります。この2軸にバランス良く取り組むことが大切です。当社では、この2軸の強化を支援することで、「One for All, All for One(ワン フォー オール オール フォー ワン)」の強い組織の実現を支援しています。

当社では2010年以降、様々な組織の活性化を目的とした研修やワークショップを実施してきました。当社の「組織活性化研修ビタミンデイズ」は、参加者が組織の目的を理解し目指すビジョンを共有することで、メンバーの主体性を引き出し、高いレベルのチームワークを実現します。まさに「One for All, All for One(ワン フォー オール オール フォー ワン)」の意識を生み出す研修であり、チーム力を高める研修として、数百の組織で活用いただいています。

「One for All, All for One(ワン フォー オール オール フォー ワン)」は、決してスポーツの世界に限られた言葉ではありません。企業に「One for all, All for one」な組織を作る方法として、組織開発の取組みが極めて有効です。当社では、近年注目が集まっている組織開発の概要と可能性を短時間でわかりやすく紹介するオンラインセミナーを開催しています。ご興味のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。

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