ビズパワーズ柳瀬智雄のコラム働きがいがある職場を作るのはそこで働く人々

2011年03月03日

先日、あるカフェで仕事をしていた時に、となりのテーブルで大学生が企業のリクルーターの方と話をしているのが聞こえてきました。別に興味はなかったのですが、聞こえてきたのが「会社の人と休みの日にバーベキューとかするの楽しそうじゃないですか・・」という言葉。

私が社会人になった頃はバブル絶頂期。個人主義や実力主義が台頭しだした頃で、社員旅行というものが広く存在した最終時期だったと思います。その後景気の悪化から多くの企業がそういった職場レクリエーション費を削って行きました。職場の人間関係が徐々に希薄なものになって行きました。

日本の多くの企業に元気がないこと、メンタルヘルスの問題が大きくなっていることはこれと無関係でしょうか。欧米の元気な企業では逆に古い日本の会社の仲間意識のようなものを大切にしているようです。

先行き不安なこの国で働く人々にとって、会社に居場所を求めるのも自然な流れだと思います。

でも甘えや依存ではいけません。仲良しクラブではなく、お互いが切磋琢磨し、よい競争心と誇りを持って働く場でなければなりません。そうでなければ大好きな会社も長くは続かないものですから。

グーグルが働きがいのある会社としてトップの座にあるのは、能力と志の高い人々が集まって、自由な風土の中で切磋琢磨しあっているからではないでしょうか。マスコミでは食堂が無料とか、オフィスがおしゃれとかおもちゃがあるというような面を取り上げますが、そんなことではモチベーションは上がりません。

働きがいがある職場を作るのはそこで働く人々だということだと思います。まず自分たちから変わっていくことが大切です。小さなことから始めてみましょう。

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